日程：２０１０年8月13日〜１７日

参加者：大門高子（先遣団団長）、安藤由布樹（指揮者）、伊藤一枝・宇都宮章（東京紫金草合唱団）、衣川洋一（紫金草ネットワーク）

訪問先　虐殺記念館、南京理工大、南京芸術大学音楽学院、江蘇省歌舞団、（上海で）シャオレイ（二胡奏者）

　2011年3月で１０周年となる第７次日本紫金草合唱団訪中公演の先遣団が8月13日〜17日に南京・上海の関係機関を訪問して打ち合わせや打診の会談を行ってきました。どこでも歓迎を受けましたが、特に関わりの大きい南京理工大では宮宣伝部長さんから「来年3月26日に理工大で実施しましょう」との確認が行われました。,

　虐殺記念館では記念館での演奏を要望した所、ホールのようなものはないが、平和の女神像の下または、展示館入口あたり（ピアノあり）でよければ、歓迎しますとの回答がありました。ここでの演奏は一日数万人という入館者の通行人相手というものです。

　本並さんに替わる新しい指揮者の安藤先生は、紫金草物の伴奏をピアノに替わってオーケストラにすることに意欲的で、早速自分でその編曲を開始したいとのことです。理工大学と南京芸術大学、のオーケストラ、上海の市民オーケストラもあって演奏可能なことが今回の訪中で分かりました。どちらに演奏してもらうかなど詳細は今後折衝します。　

　トップレベルのプロ集団である江蘇省歌舞団の責任者の朱さんとも会いました。全面的な協力を申し出てくれましたが、どのような協力関係をつくっていくかは、今後の検討課題です。　

　上海では訪中公演産みの親揚さんの「柳屋」という和食店でプロの二胡奏者とマネージャーに会い、すばらしい二胡演奏の可能性も出てきました。混声合唱団コールプラタナスというところが紫金草物語に関心を持ってくれ、将来的に共演の可能性も出てきました。

　第７次の中国での公演回数については運動面からは従来のように2回としたいと考えておりましたが、今回始めて安藤先生を含めて東京で企画に取り組んだことやオーケストラ伴奏化の試みもあり、今回は１ステージの公演とすることになりました。その代わりに虐殺記念館での演奏や、中山公園野外音楽堂での心声合唱団との交流（成田組だけになるかもしれませんが）など、演奏の機会は多く設けるよう準備中です。詳細については今次訪問の成果をもとに詰の折衝を行いつつ企画を練り上げていきます。御期待下さい。　　　　　　　　　　　

 南京大虐殺記念館  

 紫金草の新指揮者ー安藤由布樹先生
紫金草の花の色に合せたシャツで少女像と初対面

記念館館長（朱成山さん）と副館長（候さん）と会談

 記念館での演奏を要望したところ、「ホールはないが、平和の女神像の下または、展示館入口あたりでよければ、歌っていただくのは大歓迎です」と快諾。

また花の話題になり「紫金草の花園は、これまで、よく咲かなった。手入れが悪かったと思う。これからは、専門の職員を配置して、土地の改良や世話をしっかりしていきます」とのこと。  

  南京理工大学

大学キャンパスの平和園は今は紫金草の花はなく、メタセコイヤの葉も少なく秋のような景色でした。

参加者でホールを下見、片隅に日本からカンパで贈ったピアノのが保管されていて、安藤先生も見て回られました。

孫曼さん、孫文学さん同行で、理工大の宮宣伝部長、学生部の田先生と会談。

「要望を出していただければ何でも協力しましょう」との返事

  南京芸術大学音楽院

この大学では各種芸術、音楽でも各種音楽家を養成している。

音楽学院長　王　建元さん
「10年前、第１回訪中公演のあと分散して1つの班が訪問してくれて歌った紫金草物語は感動的で印象深かった。今回要望があれば全面的の協力したい」

 江蘇省歌舞団　 

 江蘇省歌舞団　朱さん

京劇などトップレベルのプロの歌舞団　

「全面的に協力をしたい。日本に行くことがあればそちらからも協力をお願いしたいし」

 中山公園野外音楽台 

心声合唱団団長「毛」さん（写真右端）と会い来年3月にここで合唱団同士で会う約束が成立。   

 上海・楊さん経営和食店「柳屋」 

上海・楊さん経営和食店「柳屋」

日本の銀座で中華料理店[江南春」を経営。我々の訪中活動の産みの親。ここ上海では「柳屋」という和食店を経営。ここでプロの二胡奏者シャオレーさん（写真中央）と会いました。揚さんは今後日本紫金草合唱団のお手伝をしたいと協力的。