南京で何故デモが起こっていないのかということで、『朝日新聞』の声欄に、投書があり紫金草の活動への評価が話題になりましたが、南京市の政府関係の仕事をしている方からのメールがありますので、これを紹介します。

 

  南京市長の答え

日本とドイツの記者に「なぜ南京ではデモをやらないのか」という市長への質問に対して『どこの町でデモをしてもいいですが、南京市だけはしてはいけません。今までの反日にならないようにとの教育は台なしになりますし、もともと最近の日中関係はややこしいので、南京は日中史で重要かつ敏感な都市ですから、すべて慎重にすべきです。おかしくなっている日中関係に拍車をかけてはいけません』と答えました。  

 

 これから日中関係にかかわる教育や外交への深い配慮が伺われます。紫金草の運動のためにデモが不許可となった という見方は少し主観的であったことが分かります。紫金草合唱団が2001年に南京市の文化祭典その他に招待されたりしていることを思い起こせば「おかしくなっている日中関係に拍車をかけない」ものとして、紫金草の運動が期待されていることが分かるでしょう。