紫金草花園建設の会訪中

落成式・記念館見学・理工大学文化交流

2008.3.16-20

  山口裕さんを団長とする17人の「紫金草花園建設の会」訪中団は3月16日から5日間紫金草の花園落成式のため南京を訪門しました。

  「紫金草花園建設の会」の10年前から計画した「南京に紫金草の花園を作って日本から紫金草を里帰りさせる1000万円募金」の目標は、約5万人からの協力を得て達成され、昨07年3月記念館に贈呈され、花園建設の鍬入れ式が行われました。

  18日午前中、一行は南京虐殺記念館を訪れました。昨年9月日本から持っていって蒔いた紫金草はまだ背が低いながらきれいに咲いていました。その花園の前で落成式を行い記念館館長朱さん・南京市対外友好協会孫さん・紫金草花園建設の会会長山口裕さんからの挨拶があり、受難者への献花・献歌を行い、参加者の全体写真を撮りました。

  その後参加者はリニューアルされ写真は600枚から3000枚にふえる等資料やスペースが格段に充実した記念館の展示陳列区を見学しました。そこには狭いながらも紫金草コーナーが設けられ、「紫金草の花束(アートフラワー)」や「日本紫金草合唱団の写真」が展示されています。このことは公園区に紫金草花園の建設が決定されたことともに,私たちの中国・南京への紫金草による平和運動に対する中国・南京側の反応・評価がされたという意味を持ち、紫金草による草の根の平和外交が更に前進したといえるでしょう。

  午後は紫金草の咲きつめる南京理工大学を訪れ,日本から同行のみやぎ憲法9条の会会長の河相先生の「日本国憲法講義」を約40人の学生と聞きました。これは南京理工大学との新しいタイプの平和の文化交流です。

  また新しい取り組みで学生・教職員による「紫金草写真展」を鑑賞しました。「紫金草の花園」を学生と一緒に散策したあと、ロビーで、学生たちのユーモラスな「ししの踊り」と目を見張る「龍の踊り」を鑑賞しました。「龍の踊り」の学生たちは07年日本のうたごえ祭典in奈良で来日した懐かしい顔ぶれでした。

  大学キャンパス内に戦中,旧日本軍が軍指令部として使っていた建物があり、それを見学しました。今は理学院の図書資料室として使われていました。

  註:今回の訪中には紫金草花園の建設工事が遅れ、07年12月以後「花園説明のプレートがふえただけで、公園の管理はまた゛記念館に引渡されていない状態でした。「女の子のモニュメント建設・昨年9月日本で集めて持っていった15kgの種を5000平米の土地に蒔ききって花を咲かせることなどは来年の春になるということです。女神の像(母子像)も今のレプリカから大理石製に置き換えられます。

 

 落成式

 

   

 昨年9月、日本で集めた15kgの紫金草の種を69年ぶりで里帰りさせ、ここに開花させることが出来ました

 この花園を訪れる人たちに我々の贖罪の気持ちを伝え、平和の願いを発信したい、と思っております。     

記者インタビュー

 69年ぶりで里帰りして開花した紫金草と山口裕さんを報道する新聞

       山口裕さんのあいさつ

        

 献花(不忘歴史面向未来、日中平和の紫金草花園建設の会)               

献歌(平和の花紫金草)

       

 

 隣接してそびえる高さ30mの女神像  

新設された花園プレート

 新設花園プレートの前で
 花園の会訪中団と南京市外事部・通訳の孫さん、記念館館長朱さん・南京市対外友好協会孫さん

 

大虐殺記念館見学

    

 記念館入場者の列。昨年12月13日にリニューアルオープンして3ヶ月間の入場者は100万人を突破

 記念館には紫金草コーナーが設けられました。写真はそこに展示されている紫金草クラフトフラワーの展示前に撮ったもの

見学メモ:入場無料(月曜休館)、日本語版写真集(監修朱成山)190元、記念館解説10元(日本語)

 

理工大学との文化交流 

 中国学生対象に日本国憲法講義
ある学生は「よく分かりました」と。

  自分の体験を踏まえ、日本の憲法と草の根の平和運動をもとに日中友好を語る河相先生

和平園の3000本の水杉の下に咲き広がる 紫金草

まだ咲き始めたばかりで背は低く、花も多くない。見ごろ3月下旬ー4月初旬で日本と変わらない。

 

 

憲法講義のあと訪中団と和平園紫金草花園を散策して帰ってきた学生たち

学生・教職員による紫金草写真展の開催中

 

 右端は日本各地からのカンパによるピアノの贈り物 を喜ぶ学生部長。

 後ろは寄贈されたグランドピアノ。贈呈式はこれから。

 

 

 

 

 学生による「しし踊り」、 しし使い役の女子学生の指示に合わせて、2人組の2頭のししがユーモラスに舞い踊る

 

 

 学生による「龍の踊り」、カメラに納まらないくらい近くでの迫力感。昨年奈良に来たと同じメンバー

 南京理工大学には沢山の学生文化団体がある

 

 

旧日本軍が軍指令部として使っていたという建物が大学構内にある。理工大が平和教育に熱心なことと無関係ではない。

今は理学院図書資料室として使われている。